2008年3月24日月曜日

客に近い者勝ち - 書評 - 「売れる仕組み」に革命が起きる

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缶ジュースを10m先の自販機で買うか、100m先のコンビニで買うか、1km先のスーパーマーケットで買うか。
購入の全体を通して最もその人にとってコストが低いところから買う

日本の小売りは「外敵」に強い。実に強い。西友と組んだWalmartは苦戦している。Carrefourはイオンに店舗を売却して撤退してしまった。なぜかといえば、日本の小売りは海外のライバルを研究しまくって、彼らが上陸する頃には顧客に半歩近いポジションを常にとってきたからだ。

ところが、Amazonの場合、「仮想的」は既存の書店。そして既存の書店には海外の事例に学ぶというインセンティブはほとんどなかった。売っているのは日本でしか売れない、日本語で書かれた書籍。その上再販制度で価格競争もない。そこにAmazonが割り込むことは、他とくらべればずいぶんと楽だったはずだ。なにしろ迎撃の必要性さえ、既存の書店には理解できていなかったのだから。

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