2008年11月27日木曜日

シュンペーターの逆説

シュンペーターの逆説 - 池田信夫 blog

資本が蓄積されるにつれて収穫は逓減するので、利潤率は傾向的に低下するとマルクスは予言した。

完全競争市場では正の利潤が上がっているかぎり新規参入が続き、均衡状態で利潤はゼロになるので、一定の独占を維持しないと利潤は枯渇し、イノベーションが止まって資本主義は崩壊する、とシュンペーターは予言した。

人々が客観的な統計だけをもとに行動するなら、ラスベガスのカジノは成り立たない。
それが繁栄しているのは、人々が「自分だけはもうかる」と錯覚するからだ。

企業活動を行なう人は必ずリスク愛好的なバイアスをもっているので、こうしたギャンブラーがいかに金を使うかで投資水準は決まる。
事後的には集計的な利潤はマイナスであっても、事前にはだれも結果はわからないので、ギャンブルに勝ったときの期待収益が高い市場ほどイノベーションは大きくなる。
そして100社のうち1社グーグルが出てくれば、あとの99社は(社会にとっては)つぶれてもかまわないのだ。

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