2010年8月16日月曜日

水ビジネスの将来を考える

My Life After MIT Sloan
日本人が知らない巨大市場 水ビジネスに挑む
1) バーチャルウォーターという考え方:日本は食糧自給率が低いからこそ国内の水を使わずに済んでいるらしい
2) 蛇口から飲める水が全国で出るのは日本とスイスだけ。なのに水道水が安い
蛇口から直接飲める水が出る国は世界で11カ国
そのうち、全国で飲める水が出るのは、スイスと日本だけ
日本の水道代の平均利用料金は、先進国の多くの国より安い方
人間ってのは、水の使用量が一番多いのは若い女性で、年をとると共に使用水量って下がっていくらしい。
3) 日本の上下水道のインフラ保有資産は約120兆円
上水道が40兆円、下水道が80兆円
郵貯は330兆円
東京電力が13兆円、関西電力が6兆円 全国でも40兆円程度
NTTの総資産は8兆円程度、ソフトバンクなど他の電話系企業と足し合わせても15兆円
JRだって全部足しても20兆円
4) 世界の水ビジネス市場は2025年には100-125兆円。そのうち素材技術はたった1兆円市場しかない。
水ビジネス全体で見れば、その市場規模は全体の1%に過ぎない。
120兆円のうち9割は、それこそ世界の水メジャーのヴェオリアやスエズが得意とする運営・管理の市場
5) 水ビジネスでも経営力より技術力にこだわり、「ガラパゴス」な日本
6) 途上国上下水道を受注しようにも、世界銀行の入札条件に見合わない日本の水道局
ODAの水ビジネスには日本の水道事業は入り込めない。
なぜなら、ODAで行われる事業は世界銀行の入札基準を満たさないとならない
「10万トン以上の浄水場で5年以上の運営・管理を5カ国以上で行った事がある会社」
日本の会社は一社も該当しないので、いつまでも入札に参加できない
7) カーボン(炭素排出権)に次いで、金融業界に注目される水

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